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【新品】(キヤノン) Canon レンズキヤツプ E-77(2)
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絞り優先オート F9 1/140秒 ISO400 18mm 絞り優先オート F10 1/680秒 ISO400 300mm
大台ヶ原にて日の出を撮影。
左は広角側18mmで周囲の風景を入れながら日の出を撮影、
右は望遠側300mmで朝陽に輝く熊野灘を撮影しています。
※少しモヤった感がありますが、これは霧の影響です。
日の出の時間はわずかで、レンズ交換する時間がもったいないシーンでもあります。
広角でも望遠でも撮りたい場合は、カメラ2台体制にするなどして、私もこれまで撮影してきました。
しかし高倍率ズームレンズとなれば、レンズ交換は考えずに撮影に集中することができ、
画角の違ったバリエーション豊かな写真を撮ることができます。
絞り優先オート F5 1/25秒 ISO400 34mm
高倍率ズームレンズで気になるのは、やはり画質ではないでしょうか。
無理して設計している分、一般的なズームレンズより画質が劣るのではないか。
そんなご質問を良くいただきます。
この写真は絞りF5と開放付近での撮影です。
わずかに周辺光量落ちがあるように見えますが、気になるレベルではありません。
画質については、絞り開放近くでの撮影でありながら、立ち枯れの木の解像感はとてもよく、
開放から満足のいく画質となっています。
絞り優先オート F9 1/2700秒 ISO400 18mm
画質は満足できるものでしたが、逆光耐性はどうか、撮影してみました。
この時は太陽が昇りきり、かなり光線は強い状況でした。中心部分には気持ち目立つゴースト、
太陽あたりにもわずかなゴーストがありますが、
これだけ光線の強い太陽を画面の中に入れてこの結果なら十分だと感じます。
そして逆光でありながら、ヌケの良いクリアな描写力にも好感が持てます。
このレンズには逆光やフレアに強いBBAR-G2コーティングが施されており、
レンズ設計と合わせて、これだけの描写力を実現したもと思われます。
絞り優先オート F4 1/38秒 ISO2500 25mm
場所は変わって、和歌山県黒江の古民家。
ここでは、このレンズの接写能力を活かしつつ、背景のボケを出してみました。
円形絞りの採用により、背景にあるお猪口に当たっている光はキレイな円形のボケとなっており、
ボケの質もズームレンズとしては悪くありません。
接写に強いということは、ボケも大きく表現できるという事に繋がります。
シャッター速度優先オート 1/500秒 F6.3 ISO400 300mm
最後にオートフォーカスについて。
オートフォーカスの駆動にはリニアモーターフォーカス機構のVXDが採用されています。
このVXDによりモーター音も静かで、オートフォーカススピードも速く、快適に撮影することができます。
オートフォーカスが速いことで、上の写真のような動く被写体でも、何の問題もなく撮影することができました。
モーター音が静かですので、動画撮影にも最適だと思います。
まとめ
高倍率ズームというだけでなく、接写にも強いという事で、この1本を持っていれば色んなジャンルの撮影が可能となりました。
画質や手ブレ補正効果、AFスピード等も不満を感じることはなく、むしろ満足できるものでした。

シャッター優先オート 1/500秒 F6.3 ISO4000 AF-C 3D-トラッキング
大雪の中、ホームに入線する列車。
スピードはそれほど速くありませんが、大雪の中でもしっかりと列車を捉えてくれました。
AFモードはAF-Cで測距エリアはZシリーズ初搭載の3D-トラッキングです。
大雪の場合、オートフォーカスで撮影すると、手前の雪にピントがあってしまい被写体のピントが甘くなる場合も多々あります。
特に望遠レンズで撮影した場合は手前の雪にピントが行ってしまいやすいようです。
しかし、中望遠から標準域または被写体との距離が近い場合には、新しく搭載された被写体検出機能がしっかり働き、
失敗なく撮影できるように感じました。
シャッター優先オート 1/500秒 F6.3 ISO1600 AF-C 3D-トラッキング
雪煙を巻き上げて高速で通過する特急列車を後追いで撮影。
設定はAF-C、3D-トラッキングです。
雪煙でこれだけ霧のかかったような視界の悪い状況でも、オートフォーカスには狂いはありませんでした。
この写真を見た時に、少々驚きました。
シャッター優先オート 1/4秒 F6.3 ISO3600 AF-S シングルポイントAF
被写体までの距離が遠かったので、カメラメニューでクロップし、望遠効果を得ています。
もともとの画素数が4571万画素ありますので、DXに変更しても約1900万画素。大きなプリントにも耐えられる画質となっています。
残像感のないリアルライブビューファインダーのおかげで、1/4秒という超低速シャッターでも流し撮りを成功させる事ができました。
ミラーレス一眼で動きものを撮影する場合、ファインダーは本当に大切です。
シャッター優先オート 1/30秒 F6.3 ISO25600 AF-C 3D-トラッキング
闇夜を駆け抜ける寝台列車。
かなり暗いシーンでしたが、高感度性能にも助けられ、何とか写真として残すことができました。
AF-Cの3D-トラッキングで撮影しようとするも、コントラストAFに切り替わり、AFスピードが遅くなり、
どうしようか悩んでる間に列車のライトが見えてきました。
そのままの設定で連写で撮影しましたが、意外と成功写真が多かったです。
装着するレンズにもよると思いますが、夜など暗いシーンでの流し撮りは置きピンの方が間違いと思います。
Z9と言えど、さすがに限界はありますので……。
シャッター優先オート 1/1000秒 F6.3 ISO720 AF-S シングルポイントAF
少し雰囲気を変えて「ゆる鉄」風に撮影してみました。
河川敷で逆光に輝く葉っぱを前ボケにして、左上のスペースに列車を入れるフレーミングで撮影してみました。
近くに踏み切りはなく、列車がいつ来るかわからない状況でしたが、ファインダーを覗いて神経を集中して待ちました。
そして列車が現れた瞬間に連写でシャッターを切り、列車の位置がベストポジションのものを選びました。
秒間20コマの連写性能だと、このようなわずかな空間でも数カット得ることができるのでありがたいです。
そして、シャッターを切った瞬間にタイムラグなく反応してくれるのはフラッグシップ機ならではです。
まとめ
ニコンの「本気」を感じさせてくれる1台でした。
特にオートフォーカス性能とファインダーは素晴らしく、AF性能はZ7II やZ6II よりワンランク、いやツーランクぐらい上の性能だと感じました。
とにかく追尾性能が抜群で、動く被写体を撮影する上で安心して使えました。
今回は被写体認識としては鉄道のみでしたが、次は他の被写体でも試してみたいです。
ファインダーは私の中でとても重要と感じていて、Zシリーズに共通して言えることはファインダーが大きくて見やすいのが魅力だということ。
その中でも特にZ9は残像感のない新しいファインダーになっていて、連写時でもストレスを感じることなく撮影できます。
カタログ上の数値だけに惑わされないよう注意が必要です。
他にも魅力たっぷりのカメラですが、1つ言えることは「Z9は動く被写体を強く意識したカメラ」であることです。
もちろん風景やポートレートも撮れますが、動きものに弱いというミラーレス一眼の欠点を完全に克服したと言っても過言ではないでしょう。
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