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ISO100 SS1/320 F4
今回ご紹介するのは、LAOWA(ラオワ)の単焦点レンズ「LAOWA 60mm F2.8 Ultra-Macro」です。
その名の通り、最大撮影倍率2倍(2:1)の「ウルトラマクロ撮影」ができる中望遠レンズとなります。
実写レビューにあたり「キヤノン EOS 60D」につけて、大阪市の鶴見緑地にあります「咲くやこの花館」で撮影をおこないました。
逆光には弱く、角度によっては虹色のハレーションが出てしまうことがありました。
角度の調整や手でハレ切りをする事である程度、防ぐことは出来るのですが晴れた日の撮影では少し注意が必要です。
ISO1600 SS1/160 F8
撮影倍率2倍での写真です。
突然ですが、この花何の花か分かりますか?
実はサボテンの花なんです。
ISO1600 SS1/320 F2.8
引いた絵もなかなか素晴らしい写りをしてくれます。
ボケもやわらかく抜けもいいので、マクロ撮影だけでなく中望遠の単焦点レンズとしても、しっかり使う事ができる描写性能です。
ISO1600 SS1/800 F2.8
点光源があった場合でも、周辺部まで円形を保ち、口径食はほとんど出てくることはありませんでした。
クリスマスのイルミネーション撮影なんかでも活躍してくれそうですよね。
ISO1600 SS1/8000 F5.6
2倍マクロで大きく写し撮る事も出来るし、中望遠の単焦点レンズとしてポートレートや風景撮影など様々なシーン使える汎用性の高いレンズです。
周辺光量落ちは多少感じる場面はありましたが、ピント面はシャープでボケも柔らかい、その描写力はとても素晴らしいものでした。
花の撮影や昆虫など、小さな被写体を大きく撮影したいという方や、単焦点レンズで背景をボカして楽しみたい方に、特にオススメの一本です。
1/180 F8 ISO200 1/2000 F1.8 ISO200
今回はフォクトレンダー
「ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM」
についての商品レビューをお届け致します。
※ボディはライカM(typ240)を使用しており、シャープネス・彩度・コントラストは中です。
左がF8・右がF1.8です。
F8の方は全体的にピシッとシャープに解像しております。
開放F1.8では大きいサボテンのピントを合わせている部分は、コシナさんも謳っている通りシャープに結像しています。
そこから少しずれていくと緩やかにボケが始まっていきます。
1/1000 F1.8 ISO200 露出補正-0.7
木々の間から柔らかく入り込む陽の光もボケのおかげで更に柔らかく拡散しています。
1/250 F1.8 ISO100
こちらは最短撮影距離・0.5mでの撮影です。
編み込んでいる細かい部分までしっかりと描写されています。高性能なレンズだという事がこの写真からも伺えます。
1/500 F1.8 ISO100
こちらの写真だと周辺光量落ちが目立ちますが、そのお陰で苔の生えたこの写真の雰囲気を上手く演出してくれました。
1/250 F5.6 ISO200
周辺の歪みは殆ど気にはならないですね。
最後に使用感です。
少しずっしりとした重みを感じますが、その重みのお陰でカメラを構えた時に上手く手になじんでくれます。
ヘリコイドはスムーズに動いてくれるのでピント合わせも苦になりません。
上記写真の通りボケもキレイに出てくれるので、寄りの印象的な撮影から引きの全体を見せる写真までバリエーション豊かに撮影出来ます。
1/500 F2.8 ISO320
HELIAR Classic 75mm F1.8 VM-mount
※ボディはライカ M 9を使用しております。
シャ−プネス・彩度・コントラストは標準にしております。
今回の撮影場所は上野・東京大学・大宮公園・東京ガーデンテラス紀尾井町です。
ポートレートのつもりで撮影してみました。
アメ横のゴチャゴチャした雰囲気を抑えて見事に主役だけ浮かび上がらせてくれました。
1/2000 F8 ISO80 1/1500 F2.8 ISO80 1/60 F2.8 ISO400
逆光での撮影です。
太陽や光源を直接画面に入れての撮影ではフレアやゴーストは出ませんでしたが、
一番下の写真は少し外して撮影したところ、フレアがしっかりと出ました。
ただ、このフレアは絵になる出方かと思います。
1/1500 F1.8 ISO80 露出補正+1 1/45 F1.8 ISO500 露出補正+1
上の2枚は最短距離0.9mで絞り開放撮影です。
絞り開放だとピントが合っている部分もふんわりとした印象。ボケは非常にきれいです。
黄色い光の楕円ボケがレモンに見えます。
1/360 F4 ISO400
こちらは絞りF4での撮影です。
ガラス越しですが目の部分から耳の毛先までしっかりと描写できています。
ポートレートを撮影される方はF4辺りで撮影すると「ピントしっかり・背景ボケ」という感じで良いかもしれません。
最後に。
少しずっしりと重さを感じますが、そのおかげでホールド感が良くしっかり構えて撮影出来ました。
ピントリングも滑らかに動いてくれてストレスなくピントを合わせられました。
75mmと標準レンズより少し望遠ですが標準レンズとあまり変わらない見え方で使いやすかったです。
絞りを変えるだけでふんわり感とピシッと感が1本だけで出せるので色々な場面で楽しめます。
F4 1/500 ISO160
今回も雨模様の商品レビューとなってしまいました。
フォクトレンダーのVMマウントレンズで、ULTRON 28mm F2をご紹介致します。
解放F値2の大口径でありながら、超高屈折率ガラスの採用により、全長51.2ミリ(フード含む)で最大口径55mmによりレンジファインダーカメラに内蔵されたフレームを使用する際に、ファインダーのケラレが軽減されています。
非常にコンパクトなレンズです。
カメラはM9を使用しました。
開放から2段絞ったF4での撮影です。暗部もベターっとつぶれることなく、そして線もしっかりと描写されています。
また白の描写も見事(カメラの恩恵?)です。
F2 1/250 ISO160
大口径レンズの醍醐味の一つに開放での暴れっぷりがお客様との対話でも話題になります。
コントラスの低い日だったのでほどほどに溶けるような描写となりましたが、光の周りのいい快晴だと違った描写を示してくれそうです。
F2.8 1/90 ISO160
明暗比の高い風景ですが、暗部に完全な黒つぶれもなく、描写力の高いレンズと印象を深めました。
F2.8 1/4000 ISO160
F4 1/1500 ISO160
寄れない不自由さを甘受出来るのであれば、オススメの一本です。
1/90 F2.8 ISO200
ULTRON Vintage Line 35mm F1.7 Aspherical VM
歴史的な名作とされるクラシックレンズを範とするスタイリングに、
現代的設計の光学系を組み合わせた“ヴィンテージライン”の準広角レンズ。
非球面レンズの採用で、絞解放から優れた光学性を発揮します。
※コシナホームページより
※ボディはライカ M (Typ240)を使用しております。
シャ−プネスはOFF、彩度・コントラストは中にしております。
今回はちょっと遠出をして、神奈川県・鎌倉から江ノ島まで歩いてみました。
先ずは鶴岡八幡宮を越えて鎌倉宮へと参りました。
ちょうど巫女さんが舞の練習をしておりました。
明暗差が強く、明るい部分が白飛びしており、パープルフリンジも出ております。
1/180 F2 ISO200
こちらは「厄割り石」に使う素焼きの盃。
これに息を吹きかけ、隣に置いてある石に投げつけて割ると厄除けになるそうです。
素焼きの細かいザラザラとした質感がしっかりと描写出来ており、微妙な色味の違いも表現出来ております。
1/180 F4 ISO200 1/500 F1.7 ISO200
鎌倉宮を後にして通り過ぎた鶴岡八幡宮へと歩を進めます。
この後に何かしらの儀式を行うようです。神聖な領域なのでしょう、場の空気が違いました。
奥の木の葉っぱ一枚一枚の描写も素晴らしいです。影の部分は完全に潰れてしまっている箇所もありますが、
潰れるか潰れないかの微妙な部分は潰れておらず描写出来ております。
こちらでは儀式の準備をしていると思われる巫女さんが。
巫女さんが着ている袴の朱色、実際の色味として表現できております。
開放F1.7での撮影ですが、とてもシャープな写りです。
1/4000 F1.7 ISO100 1/1000 F5.6 ISO100
ここから海岸方面へ。
こちらの写真は開放F1.7の撮影。他のF1.7の写真と比べると周辺光量落ちが目立ちますが、画的に白さが際立つ写真となりました。
何度見ても開放でのシャープさが際立っていて大変素晴らしいです。周辺考量落ちも少し絞れば目立たなくなります。
逆光での撮影。これ以外にも色々な逆光で撮影しましたが、全くフレア・ゴーストは発生しませんでした。全く以て素晴らしい耐逆光性能です。
雲間から薄く差す天使のはしごが雄大さを引き立ててくれています。
1/250 F2 ISO100
毛の一本一本を写し取る描写力には舌を巻きます。
こちらは最短撮影距離0.5mでの撮影。商品仕様には距離計連動範囲0.7mと表記されておりますが、ライブビューでの撮影が行えるカメラは0.5mでの撮影が可能です。
現行のライカレンズの最短は0.7mでたった0.2mの違いですが、その0.2mがとても役に立ちます。
描写力は上記に何度も書いておりますが、本当に申し分ないレンズです。コシナさんがデジタルカメラでの使用を考慮して新設計で作られたレンズ。
技術の素晴らしを感じました。
ラインナップはブラックとシルバーの二つで、ブラックモデルはブラックアルマイト仕上げ238g。シルバーモデルは真鍮でクロームメッキ仕上げ330g。
今回はブラックをメインで使用しましたが、一日気にならず首に掛けて使用しました。シルバーはやはり重さを感じますが、
手にした時の感触やレンズの質感を感じられる上品さがあります。
ヘリコイドも滑らかに動くよう設計されており、実際、微妙なピント調整が可能でした。