絞り開放
今回の商品レビューは宮崎光学(MS-OPTICS)の単焦点レンズPROT(プロター) 40/6.3 MC MACROです。
本レンズはMS-OPTICSの歴史シリーズCollection1として発売されました。
カール・ツァイスのパウル・ルドルフが開発したツァイス・アナスティグマート(後にプロターに改名)に由来します。
※アナスティグマートはレンズの収差補正状況を示す言葉の一つで、「球面収差」「コマ収差」「非点収差」「像面湾曲」を解消していること。
ピント合わせはし易いのですが、いつもの通り絞りはクリックがないのでどうしてもファインダーから目を離すので撮影のリズムが崩れます。
但し、これは撮影情報をしっかり得るためで、試写ではなくスナップなどの通常使用では全く気にしなくていい程です。
隅田川テラスに入り標準レンズの感覚で進み、後ろを振り返って勝鬨橋を撮影しました。
微妙に広く写る40mmという焦点距離です。左後方の高層マンション一棟分が広い感じです。
開放F6.3で撮影しました。自然でクセのない発色です。
最短撮影距離0.6m
暗い開放でも最短撮影距離での撮影だと大きなボケはありませんが、そこそこボケてくれます。
大口径派には物足りなさが残ると思います。
周辺光量落ち
周辺光量落ちを気になされない方には、全く問題のない描写です。若干ではありますが光量落ちはあります。
試写の1枚目が開放で、上記写真がF11です。
耐逆光テスト(オートHDR:入) 耐逆光テスト(オートHDR:切)
やはり太陽を直接撮影するとゴーストの発生は完全に抑えられませんが、
2群4枚の4枚共にマルチコートが施されているのでゴーストの発生が極力抑えられています。
強い日差しによる極端な明暗の発生。それでも各々質感を失うことなく描写されています。開放での撮影です。
各収差を抑えた高品位のレンズです。非常にコンパクトで軽いのがとてもいいです。
色々な単焦点レンズを試させて頂いていることで40mmにも慣れたこともあり、撮影していて楽しいレンズでした。
素直な自然な発色も特筆すべき点です。た。
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